2018年4月2日月曜日

今日は台所に赤いリンゴが1個洗ってありました。妻に訊いたら、「ふじ」が普段は1個150円ぐらいするのに今日はセールで1個105円(税込)で安かったので買ってきたとのこと。この値段だと、我が家の家計では老夫婦二人で2日に分けて食べるとのことでした。家庭の主婦というのは、年金暮らしで限られた生活費の中でやりくりをして、大したものです。


私は一般社団法人日本植物防疫協会の正会員ということになっていますので、月刊誌「植物防疫」を毎月無料で送ってくれますが(その代り、正会員としての年会費5,000円を払っています)、それ以外にも会員通信「植防コメント」も届きます。今日届いた平成30年1月12日号-3に、農林水産省が発表した平成28年度農薬の使用に伴う事故及び被害の発生状況という記事が掲載されていました。ネットで検索したら、農林水産省が平成29年12月26日にプレスリリースした情報でした。
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/nouyaku/171226.html
これを見ると、平成28年度は死亡事故は0件ですが、24年~27年には2~7件起こっています。死亡には至らない中毒事故は毎年起こっていて、平成28年度も19件(23人)起こっています。原因別の調査結果も報告されていますが、「保管管理不良、泥酔等による誤飲後食」が最も多く、その他の原因も農家の不注意がほとんどですから、使用者に対するさらなる啓蒙活動が必要だということでしょう。
昨日言及した、農水省の「国産農産物における農薬の使用状況調査」において、平成27年度分と28年度分の2年間で調査対象となった760戸の農家の農薬総使用回数6,961回で不適正使用が認められたのは0%という結果とのギャップはどう考えればいいのか、気になりました。農家が作物に農薬を散布する時は、収穫時に残留基準値を超えれば出荷停止や廃棄処分になって収入に直結するので使用基準を遵守するが、自分自身への暴露防止や、環境への配慮(空容器の廃棄)や、農薬の保管や取扱いでは手抜きをしていい加減なことをしている農家が少数だとしても毎年後を絶たないということになるのでしょうか。もしそうだとしたら、行政や、業界や、自治体や、JAなどが今後重点的に取り組まなければならない課題が見えてくるような気がしますが。

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5月18日(金)に開催される東京農業大学総合研究所研究会農薬部会(私が部会長)の総会では、一般社団法人セキュアドローン協議会の春原久徳会長に「農業分野におけるドローンの現状と将来」(仮題)について特別講演をしていただくことになっています。この程、ご本人からどういう内容を希望しているかとの問い合わせが事務局に届きましたので、以下のような項目についてカバーしていただければありがたいと回答をしておきました。
1.  ドローンの歴史(何年頃から、どこの国の誰から、何の目的でスタートしたのか)
2.  ドローンの現在の進歩(どういう機能があってどういうことが可能か)
3.  ドローンの日本と海外の状況比較
4.  日本では製造・輸入メーカーは何社あって、機体は何種類あるのか
5.  法的規制はどうなっているのか
6.  機体の性能や安全性の検査や登録、操縦技術の研修、免許などはどうなっているのか
7.  農業ではどういう分野(目的)でどれぐらい実用化されて使われているのか
  -農薬散布(水田・畑、果樹、造園樹木、松林など)、肥料散布、授粉作業、作物の生育調査等
8.  ドローンで散布できる農薬の種類(製剤数)はどれぐらいあって、その登録制度はどうなっているのか
  -農薬登録に必要な試験データは無人ヘリで散布する農薬の試験(薬効、薬害、残効、飛散調査など)と同じか
  -散布できる気象条件や高度の制限はあるのか(無人ヘリの場合は風速3m以下、高度3mなど)
  -散布できる場所の制限(人家の近く何m以内は駄目とか、学校や公園の緑地保護で使えるか)はあるのか
  -無人ヘリのように、オペレーター(操縦者)の他にナビゲーター(監視員)の配置は必要か
  -ドローンに関する農林水産航空協会の役割は
9.  農薬散布に使える機体の種類と、機能と、価格は
10. 散布可能な製剤(液体、粒剤なdそ)と積載可能量(何リットル、何キログラム)は
11. 1回の飛行で連続散布可能時間と散布可能面積は
12. 従来の無人ヘリによる散布、スパウターによる散布、高所作業車による散布、地上からの手散布などと比較してメリットとデメリットは
13. 無人ヘリによる農薬散布を請け負うスカイテックのような専門業者や業界はあるのか
14. 事故(墜落、農薬飛散による被害など)に対する保険制度はあるのか
15.  ドローンの今までの事故の件数(事例)と、内容、被害の範囲と程度、原因など
16.  農薬散布可能なドローンの機体展示かカタロク配布

昼休みに道場で空手の稽古と筋力トレーニングを1時間してから、園芸学部構内を歩いていたら、元同僚の三位正洋名誉教授(遺伝育種学)と篠原 温名誉教授(蔬菜園芸学)と出会いました。グランドフェローの称号授与があったとのことでした。いつか機会があれば、定年退職した元同僚で集まって一杯やりたいものですねと提案しておきました。
国道6号の拡幅工事は、歩道部分は終わって歩行者用の通路が再開しましたが、松戸隧道(ずいどう)に入る車道部分は未だです。園芸学部構内でも、図書館の一部を解体して4階建ての建物を建てる基礎工事をしています。







構内ではソメイヨシノの時期は過ぎて、遅咲きのサクラが順次咲いています。1本のツバキの木で3種類の花が咲いている木がありました。不思議です。