2018年4月1日日曜日

今日から4月1日で、学校や多くの職場では新年度の始まりです。
我が家の台所の食器カゴに洗ったリンゴが1個置いてありました。色からするとゴールデンデリシャス?のような感じですが、昨年の秋に収穫したものを低温貯蔵したものを今頃出荷したのか、あるいはニュージーランドのような南半球から輸入したものか・・。妻によると、1個224円(税込)もしたので、我が家の家計からすると1個だけ買ってきて、朝食時のフルーツ盛り合わせのデザートに少しずつ加えて1個を3日間で食べるのだそうです。


農林水産省が国産農産物における農薬の使用状況と残留状況の調査結果(平成27年度分と28年度分)を公表しました。http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/nouyaku/180328.html
地方農政事務所が毎年無作為に選んで調査している農薬使用状況調査では、2年間で計706戸の農家で計6,961回の総使用回数に対して、不適正使用(使用基準に違反した使用方法)が認められた農家は皆無だったとのことです。このような調査方法の正確性がどの程度かはわかりませんが、少なくとも農薬はラベルに表示された使用基準通りに使用するということが農家の間でかなり理解されているということでしょう。
残留農薬の調査は、2年間で706検体(農作物)について平均5種類の農薬について残留濃度を検査したところ、延べ3,763件(706×5=3,530)の分析で、残留基準値を超えた農薬が検出されたのは僅か2件で、0.053%(2÷3,763×100=0.053)に過ぎなかったとのことでした。
超過事例は2軒の農家でニラに使用されたプロチオホスという有機リン剤で、この農薬の使用基準ではトクチオン乳剤(45%)の2,000倍希釈液をネダニ類防除でニラの株元に3ℓ/m2 灌注することになっています。基準値を超過した原因としては、前作物を収穫後ニラの苗を定植してから株元灌注したことにより、薬剤がニラの新葉に付着汚染したためと説明されていました。対策として、前作の収穫後できるだけ速やかに株元灌注して、茎葉にかからないようにと指導し、農薬製造者に農薬ラベルに使用上の注意事項として同内容を追記させたとのことでした。
ラベルの修正(書き換え)はすでに流通して有効期限が残っている在庫品まで対象にするとコストがかかるので、農薬製造者にとっては大変だろうなと思いました。あるいは、在庫品については別紙注意書きを添付するだけで、ラベルの修正はこれから流通するものだけに要求したのか、私にはわかりません。
農水省の発表資料には、消費者に不安感を与えないために、「なお、当該農作物を継続的に通常量摂食したとしても健康に影響を及ぼすおそれはありません。」、という一文が追加されていました。基準値自体が安全性を見込んで非常に厳しく設定されていますので、それはその通りです。
ちょっと気になったのは、今回の発表では風評被害を避けるために産地は特定していませんが、もしニラを何年も連作している産地だとしたら、前作で土壌灌注したプロチオホスが土壌残留していて後作のニラに吸収されて基準値超過になった可能性はないのかということです。こういう報道がされましたので、農水省は当然当該自治体とJAに連作している当該ニラ畑の土壌中のプロチオホス分析をさせていると想像しますが・・。
ネダニにも殺虫剤抵抗性が発達することは古くから知られていますので、抵抗性発達を避けるという意味でも、同じ薬剤の土壌中への残留・蓄積を防ぐという意味でも、複数の有効薬剤を確保してローテーション使用することも必要でしょう。
私がアドバイザーとして評価に関わっている埼玉県の安全安心農産物確保対策推進事業では、過去に使われたPOPs農薬(長期残留性有機塩素系殺虫剤、いわゆるドリン剤)も含めて、前作に使われた農薬が後作で栽培される作物に吸収されるのを防ぐ試験研究をしています。つい先月(3月14日)に開催された意見交換会で、施設栽培キュウリの線虫防除で使われるホスチアゼート(ネマトリン粒剤)について、ローテーションできる代替薬剤の必要性を提言したところです。

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厚生労働省が本年2月21日に公表した平成27年度の食品中の残留農薬等検査結果を見ると、国産・輸入品合わせて2,980,877件検査した結果、農薬検出率は0.36%で、基準値超過率は0.008%となっています。逆に言うと、残留農薬は>99.6からは検出もされず、検出されても>99.99は基準値未満ということですから、「本集計結果から、基準値超過の割合はいずれも低く、わが国で流通している食品における農薬等の残留レベルは十分に低いものと考えられました。」というコメントが書き込まれています。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000194458.html
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000194453.pdf

 
日曜でしたので少したくさん運動をしようと思って、午後から江戸川堤防を3時間ウォーキング/ジョギングしてきました。堤防から河川敷に下りる坂道を走って上り下りする坂道トレーニングも最低5往復ぐらいするつもりでしたが、1往復で息が切れてしまいました。この分では、今週末の7日(土)に予定されている千葉大学走友会の練習会で皆について走るのは難しそうです。駄目なら、マイペースで自主練習するしかありません。
江戸川河川敷と堤防の斜面はだんだん緑色になってきました。堤防上のベニカナメモチと思われる生垣の若葉が鮮やかでした。遅咲きのソメイヨシノの下ではお花見をしていました。
河川敷の枯れたオギ原では、株元から若い新芽が伸びてきていました。