2018年4月12日木曜日

宿泊しているホテルの駐車場には電動二輪車(スクーター)が多数駐車しています。玄関前の広場ではホテルの従業員がホテルの警備員(元軍人?)の指導の下に音楽に合わせてフィットネス体操みたいなことをやっていました。昔台湾に行った時は太極拳をやっている人たちをよく見ましたが、中国では奨励されていないのか、今は流行らなくなったのか、一度も見かけません。





今日は、環境及び植物保護研究所の林博士の研究室のメンバーがドローンを使ってササゲ畑に農薬散布をするのを視察に行きました。ササゲ畑に隣接してトウモロコシ畑やウリ畑、トウモロコシ畑もありました。ササゲというのは長いインゲンマメのような形の野菜ですが、葉にはハモグリバエの幼虫がびっしり寄生していて、花にはアザミウマsp.が寄生していましたので、それらの防除のためにIGR剤のシロマジンとマクロライド剤のスピノサドを散布しました。ササゲ畑の所有者の農家が見守る中で、一応風速を測定して、希釈液を調製して、散布をしました。ドローンは私が視察するということもあって、研究室が所有している試験用機ではなく、メーカーから最新鋭機を借り出して使いましたので、スマホのGPS機能とも連携して散布区域を設定したり、自動運航を設定したりすることが可能でした。
あらかじめ畑の中のあちこちで感水紙をクリップでササゲの葉に留めて、散布後回収して薬液の付着が不十分なところには再度ドローンを飛ばして散布をしました。
ちょっと気になったのは、隣接した畑の中で農家が収穫作業をしていたり、散布直後に農家が畑に入ってササゲの収穫作業をしていたことです。作業者暴露や消費者への残留農薬に対する安全性の配慮が全く見られない印象でした。
近くの農家の家の中を見せてもらったら、収穫したササゲが置いてあり、小さな子供がいました。






































帰りに国家公務員宿舎に住んでいる林博士の家に寄りました。私が現職の時に住んでいた千葉大学の公務員宿舎とは比べ物にならないぐらい大変りっぱな宿舎で、広々としていました。窓には全部鉄格子がしてあり、ちょっと刑務所のような感じがしましたが、高層住宅なので窓から物が落ちるのを防ぐためかなと想像しました。林博士の奥さんは、彼が千葉大学に留学していた時に一度息子さんと訪ねてきた時(20年ぐらい前?)に会って以来の再会でした。

 











 
 
昼食はショッピングモールの中にある回転寿司に連れて行ってくれました。回ってくる寿司の種類や味は、食材が違うので当然でしょうが、日本で食べ慣れているのとは違いました。ただ、全部のお皿にカバーがかかっていることと、料理人がプラスチック製のマスクを着用して唾液の飛散を抑えているのは衛生的でした。
ショッピングモールは、ノースカロライナ州のローリー市にあったCrabtree ショッピングセンターのモールとそっくりでした。

















その後、研究所に戻って林博士の研究室や高価な分析機器がそろっている共通実験室を見学しました。中国経済の豊かさの反映でしょうが、日本の大学では購入するのが容易ではない高価な機器がたくさんそろっていました。日本製のものとしては、島津製作所のUV分光光度計2450が1台ありました。
本土(大陸)に出張していた研究所長で教授の易 克賢(Kexian Yi)博士が戻ってこられ、私の歓迎会を兼ねて夕食を一緒にすることになりました。これから、研究所と日本との間で無人航空機による農薬散布その他の分野で交流・協力関係を発展させていきたいということで一致しました。


























レストランでは、入り口に大きな貝がデコレーションとして展示してありました。食卓には鳥(カモ?)の肉が出ましたが、やはりお頭(かしら)が付いていました。
外に出たら、暗い中でフィットネス体操をしている人たちがいました。