2018年5月17日木曜日

午後4:10から千葉大学園芸学部の第6回公開講座を聴講する予定でしたので、その前に江戸川堤防を1時間半ウォーキング/ジョギングしてきました。園芸学部の旧正門に降りる坂にはマルハナバチらしい大きな丸いハチの死骸がありました。
上葛飾橋の下の河川敷の花畑は、春にはポピー、秋にはコスモスが咲きますが、今年は播種後の雨の影響か生育が悪いなと思っていました。今日立ち寄って見たら、畑の場所によっては結構回復して綺麗な花が咲いていました。不思議なことに、昨年の花から種が落ちて芽を出したのかコスモスの花もいくつか見られました。












今日の公開講座の講師は株式会社サラダボウルの代表取締役社長の田中 進氏で、講義の正式のタイトルは「農業の新しいカタチを創る~農業を地域にとって価値ある産業にする次世代農業経営とは~」でしたが、実際にはもう少し肩の力を抜いた「農業にイノベーションを!」~サラダボウルの兆戦~に変わっていました。
講師の田中氏は山梨県の農家の次男で、銀行勤務後に脱サラして2004年4月に山梨県中央市に株式会社サラダボウル(社員40人)を起業し、その後山梨県北杜市にアグリビジョン株式会社(120人)、兵庫県加西市に株式会社兵庫ネクストファーム(140人)、北杜市に株式会社アグリサイト(100人)、宮城県に株式会社東北アグリヒト(100人)、岩手県大船渡市に株式会社いわて銀河農園(50人)を立ち上げ、今は海外進出もしてベトナムにPAN-SALADABOWL(150人)というサラダボウルのグループ企業を展開しているそうです。これで700人以上の雇用を生み出し、地域の活性化に大いに貢献しているということになります。
銀行勤務時代に融資の仕事でいろいろな中小企業の経営者と関わったことが、脱サラして自ら農業ビジネスを起業するきっかけになったのでしょうが、約80人の地主から約120カ所の遊休農地を借りて施設を建設してトマト、キュウリ、ナス、ブロッコリ、葉物野菜などを栽培しているそうです。
サラダボウルの3haの施設とそこで栽培しているトマトや、パートを含めて働いている社員の写真は、元気のいい農業をイメージさせました。
売り上げは単価×収量で、サラダボウルのトマトは一般栽培と比較して単価が高く収量が多い(約3倍)ので、千平方メートル当たり2,000万円の売り上げを実現しているとのことでした。
学生たちに農業に夢を抱かせる講義でした。