2018年11月9日金曜日

昨日水元公園Cブロックの修景池の近くで見たイチイの赤い実の中の種子が有毒だということがわかりましたので、もう一度出かけて赤い実とそれがさらに熟した赤紫色になった実をいくつか採取してきました。家に帰ってから赤い実から中の種子を取り出してみました。ぬめりをペーパータオルでふき取ると、小さな固い種子がでてきました。
有毒成分のTaxine(タキシン)とはどんな物質だろうと思ってもう一度ネットで検索してみました。http://www.naro.affrc.go.jp/org/niah/disease_poisoning/plants/yew.html
タキシンというのはアルカロイドで、タキシンA、B、Cの混合物で、マウスに対する経口毒性は19.7mg/kgということですから、農薬と比べると人畜毒性が高いことで知られるカーバメイト系殺虫剤のメソミル(LD50が17mg/kg雄ラット、24mg/kg雌ラット)とほぼ同等の毒物相当でした。
こんな毒性の高い物質を含む天然物が、食用になる赤い実の中にかくされているのですから、子供が種子ごと口に入れて食べたら危ないなと思いました。
作用機構に関する詳しい情報は見つかりませんでしたが、一番多いタキシンBは抗不整脈薬として使われ、心の興奮性を低下させる作用があるとのことですので、正に「毒になるか薬になるかは量が決める」という毒性学の基本を示す一例だなと思いました。私が現役時代だったら、研究室で飼育していたマウスやイエバエに投与してどういう中毒症状が起こるか観察したいところですが、興奮性を低下させる作用があるということですと抑制性シナプスのどこかに作用するのかなと想像しました。
植物の繁殖戦略としては、こんなに赤くて美味しそうな実で実際に甘い味がするということは野鳥や動物に食べさせて、有毒な種子は糞と一緒に排泄させることであちこちに運ばせて発芽させるということかもしれないなと思いました。


園芸学部のE棟横の斜面には山茶花(さざんか)が植栽されていますが、ちょうどまっ白い花が満開で、散った花びらが雪が降ったように見えました。
管理棟前のイタリア式庭園ではローマの傘松を模した松が植栽されていますが、庭園管理の技官が雨の中で剪定作業をしていました。
雨の中を帽子付きのウィンドブレーカーを着て2時間ウォーキング/ジョギングしてきてから、道場で筋力トレーニングを30分ぐらいしました。