プログラムは:
・GIA部会長の立岩(たていわ)寿一教授による開会の挨拶
・講演1「ジプチの沙漠に緑を-SATREPSプロジェクトによる持続可能アグロパストラルシステムの実装-」島田沢彦(東京農業大学地域環境部生産環境工学科広域環境情報学研究室教授)
・講演2「モンゴルの過放牧による生態系と家畜への影響」吉原 佑(ゆう)(三重大学農学部資源循環科国際資源利用学研究室准教授)
・講演3「ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)の現状」鎌田知也(ともや)(農林水産省食料産業局バイオマス循環資源課再生可能エネルギー室長)
・総合討論
・閉会の挨拶
・情報交換会
島田先生の講演は、私を含めてジプチというのはアフリカ大陸のどこにあるのかイメージできない参加者のために、先ずジプチというのはどこにあってどういう国なのかという説明から始めました。
吉原 佑准教授は生態学/畜産草地学が専門で、モンゴルでは1993年を境に社会主義から資本主義に変わったのを機会に市場経済に移行し、それが家畜の過放牧(主に山羊と羊)をもたらしたことを紹介しました。過放牧は植生への悪影響をもたらし、沙漠化のプロセスが始まったとのことでした。
鎌田知也室長は農水省の行政官で、所管している再生可能エネルギーの一環としてソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)について夢のある講演をしました。植物には光飽和点というのがあって、植物によって異なるので、不必要な太陽光は発電に使うというアイデアです。従来は休耕地その他の地面にべた置きだったパネルを、栽培している作物の上の空間に一定の間隔を置いて設置することで、太陽光を栽培と発電の両方で使うという仕組みのようです。初期投資に1,000万~1,500万円ぐらいかかるようですが、全国各地で実施されている事例を紹介しました。
総合討論、閉会の挨拶に続いて懇親会がありましたので、私も顔を出しました。酒杯を交わしながら名刺交換をしたお一人の特定非営利活動法人世界環境改善連合の副理事長礒部則立氏は私より4才年長でしたが、埼玉県熊谷市在住で、孫二人が現在浦和高校生だということで急に親しくなりました。礒部氏自身は大学卒業後アサヒガラスに長年勤務してフッ素化学の分野で大きな貢献をされた方のようでした。今は、世界の環境改善のボランティア活動をされているようでした。こういう思わぬ出会いがあることが懇親会に顔を出すことの楽しみです。
帰りは小田急線の経堂駅までハートフル農大通りを歩きましたが、両側にびっしり商店が並んでいて、通る度にどこかの店が変わっています。