2024年3月14日木曜日

私は国内旅行でも海外旅行でもホテルに宿泊する時は運動不足にならないように、朝早く起きて朝食前に周辺を1~2時間ウォーキング/ジョギングをするようにしています。車で移動するのと違って、自分の目線で周辺の景色を眺めたり、人々の息づかいを感じたりすることができるので旅行の楽しみが増します。ホテルで入手した見取り図を見ると町を囲むように川が流れていましたので、朝6時に目覚ましを設定して、起きたらすぐシャワーを浴びて目と体を覚ましてから外出し、景色を眺めながら川の堤防をウォーキングしました。橋には佐保(さほ)川と描いてありました。小さな川ですが、ダイサギらしいシラサギが来ていました。雌雄のコガモも来て泳いでいました。川沿いには早咲きの桜が植栽されていて、花が満開でした。メジロが花蜜を吸いに来ていましたが、うまく写真が撮れませんでした。樹上には胸の模様からツグミと思われる野鳥も来ていました。
ホテルに戻ってシャワーを浴びて、朝食後総会が開催されるJR奈良駅近くのなら100年会館に向かいました。農薬学会長の松田一彦先生(近畿大学教授)の挨拶に続いて学会賞授賞式が行われました。今年の業績賞(技術)は、三井化学クロップ&ライフソリューション(株)の殺虫剤「アフィドピロペン」の開発が対象でしたが、受賞者の一人は共同研究者の大村 智先生(北里大学)でした。大村先生はノーベル賞受賞者ですので、特別にご挨拶をいただきました。
特別講演は2題あり、奈良県立橿原(かしはら)考古学研究所の東影 悠博士による「大和を掘る-橿原考古学研究所の調査・研究」と、近畿大学農学部水産学科・水産研究所の澤田好史教授による「持続可能な養殖を目指して-クロマグロ・アイゴ完全養殖」で、いずれも大変興味深い内容でした。漁業も単に海から採るのではなく、農業と同じように育てて採る時代になっていることを認識しました。農業も漁業も「持続可能」がキーワードになりました。
懇親会・祝賀会の前に奈良県農業研究開発センターの国本佳範所長が歓迎の挨拶をしました。国本所長は千葉大学園芸学部出身で、私が勤務していたのと同じ研究室(指導教員は別)で卒業論文の研究をしていましたので、大変懐かしく思いました。同窓会名簿で確認してみたら、昭和62年(1987年)卒ですから、59才ぐらいの筈です。卒業生が活躍して要職に就いているのは嬉しい限りです。