2024年3月23日土曜日

松戸市民会館301号室で「活かせ9条松戸ネット」という市民団体主催の定期総会と記念講演会がありました。私は市民団体の会員ではありませんが、どういう団体でどういう活動をしているのかにも興味がありましたので、総会も傍聴できるように早目に会場に入ったら、受付で会員と間違われて年会費1,000円を徴収されてしまいました。講演会は無料とチラシに書いてあった筈ですが・・。この団体の活動への支援金と思って、そのまま支払いました。本来は一般参加者と会員とが区別できるように、受付に会員名簿を置いておくべきですが。 2005年4月に発足した団体で、来年は20周年を迎えるようです。総会資料を見ると、2023年度年会費の予算額は125,000円となっていましたので、名簿上の会員数は125名のようですが、決算額は予算額の約半分でしたので、高齢化によって会費納入率が下がっているのではという印象を受けました。せっかく素晴らしい目的で設立された団体ですので、もっと若い世代に訴えて関心を持ってもらうことが必要なのではと思いました。
特別講演の講師の志田陽子先生は、プロフィールを見ますと、早稲田大学大学院法学研究科博士課程出身で、現在は武蔵美術大学造形学部教授とのことです。スライドや動画を使って、大変素晴らしい内容の講演でした。最近、「安全保障」という言葉はよく使われますが、農業分野でも「食料安全保障」を国の基本政策として策定しました。政府は「国の安全保障」が脅かされているとして軍事費の大幅な増額や、反撃(敵基地攻撃)能力の保持などを主張していますが、志田先生は「人間の安全保障」という観点からどうすればそれが実現できるかという主張をしていました。
講演後、受付で販売していた書籍「日本は本当に戦争に備えるのですか?」(大月書店2023年発行、定価1,500円」を購入してきました。本に志田陽子先生(共著者)のサインもしてもらってきました。大学の研究者3名とジャーナリスト2名の共著です。ロシアによるウクライナ侵略や、イスラエルによるパレスチナ(ガザ地区)でのジェノサイド戦争が進行中の世界で、軍事に依存しない平和主義をどう論理立てしているか、読むのが楽しみです。